世界大百科事典(旧版)内の結晶運動量の言及
【バンド構造】より
… 量子力学的には結晶中の電子は波動である。運動量pをもつ自由電子は波数kの平面波eik・rで表され(rは位置ベクトル),p=ħkであるが(ħはプランク定数を2πで割ったもの),結晶中の電子は,平面波が結晶格子と同じ周期性をもつ周期関数uk(r)で変調されたブロッホ波,になっており,格子ベクトルRに対して,が成り立つ(ブロッホの定理)ので,ħkは結晶運動量と呼ばれる。このように,各エネルギー帯の連続的なエネルギー準位は波数kで指定され,エネルギー帯の指標をnとしてEn(k)と書ける。…
※「結晶運動量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」