絨毛性ゴナドトロピン(読み)じゅうもうせいごなどとろぴん

世界大百科事典(旧版)内の絨毛性ゴナドトロピンの言及

【ゴナドトロピン】より

…生殖腺(性腺)刺激ホルモンともいう。脊椎動物では,脳下垂体前葉から分泌される卵胞(濾胞)刺激ホルモンfollicle‐stimulating hormone(FSHと略す)と黄体形成ホルモンluteinizing hormone(LHと略す)または間質細胞刺激ホルモンinterstitial cell‐stimulating hormone(ICSHと略す)の2種のホルモンと,胎盤から分泌される絨毛(じゆうもう)(膜)性ゴナドトロピンchorionic gonadotropin(CGと略すが,ヒトの場合はhCGと略す)が含まれる。ともに糖タンパク質で,ヒトのFSHは分子量約3万5000,LH,hCGは約3万である。…

【絨毛癌】より

…ごくまれに,妊娠と関係なく卵巣や睾丸(この場合は男子に)に奇形腫として絨毛癌が発生することがある(これを奇形腫性絨毛癌という)。絨毛癌は正常妊娠時におけると同様のホルモン(絨毛性ゴナドトロピン,human chorionic gonadotropin,hCG)を産生するので,腫瘍の病勢の指標としてhCG測定が用いられる。日本を含むアジア地域で発生頻度が高く,日本での女性人口10万当りの罹患率は0.22(1980)である。…

※「絨毛性ゴナドトロピン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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