世界大百科事典(旧版)内の絵様七宝の言及
【濤川惣助】より
…1879年の第2回内国勧業博覧会で名誉金賞を受けた〈春月栖烏図額〉〈芳野川図花瓶〉は有線七宝によるものであったが,この後,無線七宝を完成させる。従来の七宝は嵌入七宝や有線七宝によって,唐草や幾何文様をあらわすものであったが,無線七宝により日本画の題材である花鳥風月,山水人物をあらわす絵様七宝が創始された。また菊池容斎門下の日本画家渡辺省亭(せいてい)(1851‐1918)を図案に起用,釉薬の濃淡,ぼかしなどを駆使した作品は好評を博した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」