世界大百科事典(旧版)内の総発熱量の言及
【発熱量】より
…固体や液体の燃料ではその1kg,気体の燃料ではその1m3(正確にいえば0℃,1気圧,乾燥状態に換算して)が完全に燃焼したときに発生する熱量をkcalで表す。燃焼する化合物が水素を含むときには,燃焼反応によって水蒸気が発生するが,この水蒸気の蒸発潜熱(0℃で596kcal/kg)を含めない発熱量を真発熱量(または低発熱量)といい,水蒸気の蒸発潜熱を含む発熱量を総発熱量(または高発熱量)という。実際の燃焼施設では燃焼ガスの温度は100℃以上の場合が多く,水蒸気の潜熱は利用できないことになるので,真発熱量のほうが実用的である。…
※「総発熱量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」