世界大百科事典(旧版)内の総鉄結合能の言及
【貧血】より
…形態学的分類は貧血の診断を進めるうえで実際的なものなので,まずこの結果によって的をしぼり,さらに必要な検査を行うことによって発症原因にもとづく分類による個々の疾患に到達する方法がとられる。これらのうち,低色素性小球性貧血に属する鉄欠乏性貧血が頻度として圧倒的に多く,この診断のためには血清鉄の低下と総鉄結合能(血漿中で鉄を結合して運ぶ役目をするタンパク質であるトランスフェリンの量)の上昇をみればよい。また正球性貧血の場合は,種々の病因によるものがあって,やや的をしぼりにくい。…
※「総鉄結合能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」