世界大百科事典(旧版)内の緑牙撥鏤の言及
【象牙彫】より
…象牙の原材が収蔵されていることは製品を輸入しただけでなく,日本でも原材を求めてそれに加工したことが知られる。その象牙彫の遺品としては笏や,櫛に製したもの,筆管の装飾に用いたものなどがあるが,注目すべき技法を示すものとしては,紅牙撥鏤(こうげばちる),あるいは緑牙撥鏤と称し,紅あるいは緑に染めた象牙に細密彫刻を施したもので(撥鏤),尺および撥にこの種の遺品がある。またこの時代盛んに行われた木画と称する象篏(ぞうがん)の,細い界線の部分にも象牙が用いられた。…
※「緑牙撥鏤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」