緑釉瓦(読み)りょくゆうがわら

世界大百科事典(旧版)内の緑釉瓦の言及

【瓦】より

…大棟や降り棟を積み上げる熨斗(のし)瓦,棟の下部で,平瓦の位置にできる空白をうずめる面戸(めんど)瓦,棟の端を飾る鴟尾(しび)や鬼瓦,入母屋造や寄棟造の隅木の先端を保護する隅木蓋瓦,棰(たるき)の先端を飾る棰先瓦などがあるが,時代が下り,屋根の構造が複雑になるにしたがって鳥衾(とりぶすま),雁振(がんぶり)瓦,留め蓋など機能に応じたものが作られるようになる。瓦は一貫して素焼きであったが,8世紀には平城宮や平城京の官寺の屋根を飾るために,緑釉瓦や二彩釉,三彩釉を施したものが作られ,10世紀には平安京で灰釉の瓦が作られた。また,15世紀には大坂城などで瓦当面に金箔を押した瓦が作られた。…

※「緑釉瓦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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