世界大百科事典(旧版)内の線虫綱の言及
【センチュウ(線虫)】より
…ネマトーダともいう。線形動物門Nematodaを構成する無脊椎動物の総称。袋形動物門センチュウ綱Nematodaに分類する学者も多い。イギリスではその細長い形からeelwormという。土壌中では,原生動物を除くと,動物としてはもっとも個体数が多く,また動植物の体内,海洋,河川,湖沼にも分布し,凍土から温泉まで,ほぼ生物が生存できるすべての場所に広く分布している。生活様式も多様で,動植物に寄生する寄生性から,自活性で腐植質やそこに繁殖する微生物を食べる腐生性,他のセンチュウその他の微小生物を食べる捕食性などがある。…
【袋形動物】より
…無脊椎動物の中の一動物門。扁形・紐形・曲形動物門を除いた下等な左右相称動物を一括し,輪虫綱,線虫綱,腹毛綱,線形虫綱,動吻(どうふん)綱,プリアプルス綱,鉤頭虫(こうとうちゆう)綱の7綱を含んでいる。しかし,これらの各綱の類縁関係に不明な点が多く,また卵割の様式などそれぞれに相当重要な特徴に違いがあることなどから,これらの各綱を独立した1門として扱ったり,また鉤頭虫類のみを一つの動物門にして残りの6綱を一括して袋形動物とする場合もある。…
※「線虫綱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」