織り姫(読み)おりひめ

世界大百科事典(旧版)内の織り姫の言及

【七夕】より

…後世五節供(ごせつく)とよばれるものの一つとして,この夜庭前に供えものをし,葉竹に五色の短冊などを飾りつけ,子女の学問・技芸の上達を願う行事として広く行われるにいたった。織女星は神格化されて〈織り姫さま〉ともよばれ,短冊にも子女が競って願望を文芸的に表現し,きわめてうるおいのある風俗行事を発達させたといえる。 この星祭とは別に,民俗上からとくに注目されるのは,この日を盆の一部として扱い,ナヌカボン(七日盆)とかナヌカビとよんで,精霊(しようりよう)を迎えるための準備を行う風が全国的に見られることである。…

【ベガ】より

…こと座のα星。北天屈指の白色の輝星。アラビア名のナスル・アルワーキーal‐Naṣr al‐wāqi‘は〈落ちゆくワシ〉の意である。両わきのε,ζ2星を含めたV字形を翼をたたんで落下するワシの姿に見た。中国名の織女(しよくじよ)も同様にベガを中心とした3星の呼称と考えられる。この名の起源は古く,《小戴礼》(前漢,戴聖(たいせい)の撰)中の〈夏小正〉に記されている。和名の〈おりひめ〉〈たなばた〉〈めんたなばた〉などは,中国より伝来した七夕説話の影響とみなせる。…

※「織り姫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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