世界大百科事典(旧版)内の美濃平野の言及
【岐阜[県]】より
…また,木曾川上流の峡谷には昭和10年代から笠置,兼山,丸山などの水力発電所が相次いで建設され,その付近とともに木曾川中流の日本ライン,飛驒川上流の中山七里などの名勝地が1964年飛驒木曾川国定公園に指定された。 濃尾平野における木曾川以西の美濃側は美濃平野とも呼ばれ,南西部はとくに長良川,揖斐川が集まって流れる低湿地で,古来絶えず洪水に悩まされてきた。近世になって慶長年間(1596‐1615)木曾川東岸に御囲堤が築かれたこと,下流部の三角州地帯の新田開発が進むにつれて河道が固定され川幅が狭まったことなどで,美濃南西部の水害はさらに増大した。…
【濃尾平野】より
…東は美濃三河高原の南西につづく尾張丘陵と尾張山地,北は両白山地,西は傾動状地塊の養老・伊吹両山地の東側急斜面によって限られ,南は伊勢湾に臨む。木曾川をはさんで尾張国と美濃国に分かれるため,東を尾張平野,西を美濃平野または西濃平野ともよぶ。尾張丘陵をつくる新第三系は犬山付近では南西方へ,瀬戸付近では西方へ2~3度以下の角度で緩やかに傾斜しており,海部(あま)郡弥富付近を中心とした西低東高の傾動運動の結果生じた典型的な構造盆地といえる。…
※「美濃平野」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」