最新 地学事典 「群馬鉄山」の解説
ぐんまてつざん
群馬鉄山
Gunma iron mine
群馬県吾妻郡六合(くに)村(現,中之条町)にあった褐鉄鉱鉱山。草津白根火山噴出物上に堆積した日本最大の褐鉄鉱鉱床で,成因的には,基本的に微生物から茶ツボミゴケなど複合的に関わる生物誘導型鉄鉱床(Biologically Induced Iron Ore)と位置付けられる(J.Akai et al., 1999)。第1鉱床は長さ2,200m,幅50~150m, 厚さ10m(上流部)~3m(下流部)。褐鉄鉱(ゲーサイト)と鉄明ばん石が縞状をなし,両者の比率は4:1。鉄明ばん石総量の70~80%は上流部に集中。第2鉱床は第1鉱床の下位にあり長さ300m, 幅30~50m,平均厚1.5m。褐鉄鉱に富むものは褐鉄精鉱(Fe48~58%)と称しそのまま,鉄明ばん石に富むものは中間鉱(Fe38~43%)と呼び焙焼して出荷。1944年から65年まで稼行,褐鉄精鉱344万t, 中間鉱57万tを生産。85年閉山。
執筆者:岡野 武雄・須藤 定久・赤井 純治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

