翻案劇(読み)ほんあんげき

世界大百科事典(旧版)内の翻案劇の言及

【翻訳劇】より

…たとえばシェークスピア劇の原語は一つでも,日本においては時代により上演集団により,多様な翻訳者による多様な日本語シェークスピア劇が存在するわけである。とりわけ日本の〈演劇近代化〉の過程においては,外国戯曲の受容と上演が盛んになると,言語構造や風俗・習慣また文化背景が異質な外国戯曲の上演法として翻訳劇と翻案劇の2傾向が生み出され,欧米諸国間相互の翻訳上演とは比較できない独特な翻訳劇様式が創出された。 日本における外国戯曲の翻訳はほぼ明治10年代(1878‐87)に始まり,上演とは直接的に結びつかない文学的戯曲紹介がまず先行した。…

※「翻案劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android