耕地整理法(読み)こうちせいりほう

世界大百科事典(旧版)内の耕地整理法の言及

【耕地整理】より

…耕地整理とは,広義には耕地区画の整理(長方形の1反歩区画が標準),用排水路・農道の整備,暗きょ(渠)排水事業,土質改良(客土など),交換分合による耕地集団化,開墾等を含む土地改良事業と同義である。しかし通常使われている狭義の耕地整理とは,1880年ごろから地主によって進められた〈田区改正〉に始まり,99年に制定された〈耕地整理法〉(1909年に大改正される)に基づいて実施された事業を指している。同法の目的は,従来の耕地条件の不備を改めて生産力を高めるために,上述のような施策を,国の補助・融資の下に進めることにあった。…

【土地改良】より

…いずれも,その目的は年貢,小作料の増徴にあり,農民の得るところは少なかった。 明治期以降の近代的土地改良が出発するのは,1899年の耕地整理法の成立以降である。これにより,土地所有者だけで構成される耕地整理組合が組織され,みずから資金を調達した地主層の主導による土地改良が各地で活発に行われた(〈耕地整理〉の項参照)。…

【土地区画整理】より

…これらの経験が近代的な都市行政に用いられて日本独自の土地区画整理方式による都市計画事業が制度的に成立した。1919年都市計画法が公布され,1909年公布の耕地整理法を準用して都市施設の整備と宅地の整理が同時に行える土地区画整理事業が始められた。23年関東大震災が起こり,その復興事業は大規模な土地区画整理を行うことで進められ,設計・技術的標準等の研究が盛んになった。…

※「耕地整理法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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