聖エドワード王冠(読み)せいえどわーどおうかん

世界大百科事典(旧版)内の聖エドワード王冠の言及

【冠】より

…この布バンドがユスティニアヌス1世(東ローマ皇帝,在位527‐565)のとき,精巧な装飾を施した黄金のバンドにかわり,それがこんにちの豪華な王冠の形に発達した。 現在イギリスの王家で用いられている王冠は2個あり,チャールズ2世(1661年戴冠式)以来の〈聖エドワード王冠〉は純金で目方が重い(約30kg)ので,現在は戴冠式のとき儀式的に国王の頭にのせられるだけで,戴冠式の帰路ならびにその後はビクトリア女王の戴冠式のときにつくられた〈帝国王冠Imperial State Crown〉が用いられている。後者は白金の台に二千数百個のダイヤモンド,約300個の真珠,10個以上のサファイア,エメラルド,数個のルビーが飾られ,ダイヤの中には309カラットの〈アフリカの星〉(これは王冠を使用しないときだけに挿入されている)があり,ルビーの中には〈黒太子〉という小さい鶏卵くらい(5cm以上)のものが飾られている。…

※「聖エドワード王冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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