聖女ベロニカの画家(読み)せいじょべろにかのがか

世界大百科事典(旧版)内の聖女ベロニカの画家の言及

【ケルン派】より

…8~10世紀にかけてのカロリング朝,オットー朝時代のミニアチュールの一派をさすこともあるが,一般的には14~15世紀にケルンを中心に活躍した一群の画家をさす。その大半は無名画家であるが,その中では15世紀初頭に活躍した〈聖女ベロニカの画家Meister der heiligen Veronika〉が広く知られている。《聖布をもつ聖女ベロニカ》にちなんで命名されたこの画家の現存作品は多くはないが,流れるような優美な曲線を生かしたその作風は,当時のいわゆる国際ゴシック様式のドイツ版ともいうべき〈ソフト・スタイルweicher Stil〉を代表し,またそこに漂う温かい人間味と敬虔(けいけん)な宗教性も,ケルン派の特色をよく示している。…

※「聖女ベロニカの画家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android