世界大百科事典(旧版)内の聖母を描くルカの言及
【画家組合】より
…画家が医師と同じくルカを守護聖人としていることも画家がこの組合に編入された理由であり,やがて各地で独立の組合をもつようになっても画家組合は聖ルカ組合を名のることが多かった。特に15,16世紀のネーデルラントでは,画家組合の礼拝堂の祭壇画として〈聖母を描くルカ〉の主題が愛好されている。 画家組合は各都市の繁栄の中で,親方画家に独立し安定した活動の場を保証し,作品の質を一定水準に保つ上で有効な組織であったが,イタリアでは15世紀末ごろから絵画,彫刻がいわゆる〈芸術〉として単なる手工芸から区別されるようになり,抜けがけを防ぐことを目的とした組合の規約や実践中心の修業法への不満が台頭してくる。…
※「聖母を描くルカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」