世界大百科事典(旧版)内の聖霊病院の言及
【慈善事業】より
…都市内に成立した手工業者や商人の兄弟団(組合)がキリスト教の教義に基づいて盲人,啞者,病人などの世話をしたからであり,とくにベギン会やベガルド会などの在俗修道会はこの方面で大きな活動を行っていた。豊かな商人や都市貴族たちは私財を投じて病院をつくり,そのなかには1331年に成立してから1920年のインフレーションで閉鎖されるまで続いていたコンラート・グロスの聖霊病院(ニュルンベルク)のような例もある。聖霊病院は1179年にはじめて南フランスのモンペリエにつくられ,98年に教皇インノケンティウス3世の承認を得,巡礼の保護を使命とする修道院として形を整えていった。…
※「聖霊病院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」