世界大百科事典(旧版)内の聴斑の言及
【平衡感覚】より
…平衡胞は体表などの陥入による胞状の構造で,その内面に有毛受容細胞の繊毛,甲殻類では受容細胞につながるキチン質の毛からなる感覚毛があり,その先端に付着あるいは自由移動する平衡石(耳石)をのせている。この感覚毛と平衡石のある部分を斑(はん)(聴斑)とよぶ。平衡石は胞内部に分泌されたカルシウム質のものであることが多いが,カニ,エビなどでは平衡胞は第1触角の基節にあって毛でおおわれた小孔を通じて外部と導通し,平衡石は脱皮のたびごとに外部からとり入れる砂粒からなっている。…
※「聴斑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」