世界大百科事典(旧版)内の《職人尽図屛風》の言及
【職人尽絵】より
…《色紙形職人尽絵》(49枚,天理図書館)はもと屛風に貼り込まれていたと思われるが,高い視点から俯瞰(ふかん)的に店頭を克明にとらえ,人物への視点も接近するが,構図や人物描写は中世的な絵巻を踏襲している。これに対して《職人尽図屛風》(川越市喜多院)は各扇2図ずつ計24図の六曲一双の貼込屛風で,狩野吉信(1552‐1640)の筆になる。これらは職人生活の実態を,店頭のみならず町屋を背景に描いており,《洛中洛外図屛風》の一こまを切り取った観がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」