世界大百科事典(旧版)内の職業革命家の言及
【革命家】より
…19世紀以降に限ってみるとマルクス主義的共産主義運動の出現とその第二インターナショナルにおけるヘゲモニーの確立,ついでレーニンによって率いられたロシア革命の成功と1919年のコミンテルンの設立が二つの画期をなす。マルクス主義的共産主義以前(たとえばバブーフの陰謀)ないしそれ以降のブランキ主義,およびプルードン主義,バクーニン主義などの無政府主義的諸潮流において,革命は非合法の秘密結社などに結集する少数の職業革命家たちの扇動あるいは陰謀による蜂起によって突然ひき起こされる既成秩序の暴力的転覆としてイメージされ,革命家もまたこのようなイメージに照応的にとらえられていた。これに対しマルクス主義の出現と確立以後は,暴力革命は〈科学的社会主義〉の理念と洞察を基礎とし,プロレタリアの先進分子を結集する〈革命政党〉によって指導されると観念されるにいたった。…
※「職業革命家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」