世界大百科事典(旧版)内の肝外胆汁鬱滞の言及
【黄疸】より
…原発性胆汁性肝硬変は,中年以後の女性に好発し,症状は皮膚搔痒(そうよう)感で始まり,しばしば免疫異常を伴う。(4)肝後性黄疸 肝門部または肝外胆管の閉塞によって起こる肝外胆汁鬱滞で,肝臓から胆管,腸管への胆汁排出が障害されるために,胆汁が肝臓から血中へ逆流して胆汁鬱滞が起こる。したがって,肝外胆汁鬱滞は閉塞性黄疸あるいは外科的黄疸とも呼ばれる。…
【胆汁】より
…
[胆汁の異常]
細菌感染をおこした胆汁は緑色に変化することがあるが,これは胆汁色素が酸化されるためである。胆汁の流れが滞り胆汁の分泌が減少した状態を胆汁鬱滞(うつたい)と呼び,肝臓の中に原因がある場合を肝内胆汁鬱滞,外にある場合を肝外胆汁鬱滞と分類している。前者をおこすものとしては薬剤性急性肝内胆汁鬱滞,妊娠性反復性肝内胆汁鬱滞,原発性胆汁性肝硬変などが挙げられる。…
※「肝外胆汁鬱滞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」