世界大百科事典(旧版)内の肩峰の言及
【ウシ(牛)】より
…ウシ属のガウア亜属(ガウア,ガヤル,バンテン,クープレーを含む)も以上の点ではウシ属ウシ亜属のウシにほぼ等しいが,この亜属では角の横断面は楕円形でイエウシのように円形でなく,前頭部が短い。また胸椎(きようつい)の棘(きよく)突起が第11胸椎まで異常に長く,第12,13と急に短くなるため,後頸(こうけい)から背の中央までが顕著に高まり,境界の鮮明な肩峰(けんぽう)を形成し,四肢の下半部がつねに淡色であるが,イエウシと絶滅したオーロックスB.primigeniusなどを含むウシ亜属では胸椎の棘突起は最長の第3,4から後ろへしだいに短くなり,そのため背はほとんど直線をなす。尾は比較的長く,白斑をもたない毛色のウシと野生種では四肢は体と同色である。…
【肩】より
…関節窩(か)が浅いため,運動性は大きいが,よく脱臼する。肩関節の前上方には肩峰acromionという肩甲骨の突起があり,肩関節の上に触れたり見たりできる。人体計測の際に上肢長の基点とされる。…
【肩甲骨】より
…ヒトなど多くの哺乳類では,三角形の扁平な骨で,上外側角には関節窩(か)があり,上腕骨頭と肩関節を営む。後面の上部には肩甲棘という長い高い隆線が斜めに上外側に向かって走り,その末端は肩峰となって高くそびえている。関節窩の近くには,かぎ状の烏口突起が前外側に向かって突出している。…
【五十肩】より
…あらゆる方向の運動ができる反面,不安定で脱臼しやすい。不安定性を補強するために肩甲骨から肩峰というひさしが伸びて上腕骨頭の上をおおっている。しかし肩峰と上腕骨頭の間にある関節包,棘(きよく)上筋腱,肩峰下滑液包は,肩の運動のたびに肩峰と骨頭の間に挟まれるので変性や炎症を起こしやすい。…
【人体測定法】より
…身長は床面より頭部正中面の最高点(ベルテックスVertex)までの垂直距離である。床面からは耳珠高(耳珠上縁のトラギオンTragionまで),胸骨上縁高,恥骨結合上縁高,肩峰高(肩甲骨の肩峰の最外側縁の点まで),中指端高(手腕を自然に下垂した時の中指端まで),前腸骨棘高(寛骨の上前腸骨棘まで)等を身長計を用いて計測する。これらの計測値から上肢長(肩峰高-中指端高),軀幹長(胸骨上縁高-前腸骨棘高)を求める。…
※「肩峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」