世界大百科事典(旧版)内の胆沢扇状地の言及
【胆沢川】より
…岩手県南部を流れる川。奥羽山脈の大森山(1150m)に源を発し,東流してみごとな胆沢扇状地をつくり,金ヶ崎町南端で北上川に注ぐ。幹川流路延長49km。…
【北上盆地】より
…盛岡市以南の沖積低地の西側は,一段と高い河岸段丘や扇状地が発達し,奥羽山脈の断層崖に続いている。中でも胆沢(いさわ)扇状地や六原扇状地は有名で,9世紀初めにはこの扇状地や台地の末端に胆沢城や志波(しわ)城が築かれ,沖積地とともに早くから東北開発の拠点となった。また,江戸時代の北上川は船の交通路として利用され,さらに奥州道中もこの盆地を南北に通じていたため,現在の一関,水沢,岩谷堂(江刺市),黒沢尻(北上市),花巻,日詰(紫波(しわ)町),盛岡などのおもな都市群は,街道筋の宿場町や河港集落を母体として発展した。…
※「胆沢扇状地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」