胡三省(読み)こさんせい

世界大百科事典(旧版)内の胡三省の言及

【元】より

…在野の処士としてなしうるところは,わずかに著作によって制度を遺し,私塾教育によって学統を伝えるだけに限られよう。胡三省の《資治通鑑(しじつがん)》の注,馬端臨の《文献通考》は前者の偉大な業績であり,黄溍,戴表元の儒学は後者の労苦の末の成果だった。もっとも国家の教化いかんがその盛衰を左右するとみなす伝統的文化観の下にあっては,在野の学問はしょせんその枝葉にすぎない。…

【資治通鑑】より

… この書が史学界に与えた影響は大きく,南宋の李燾(りとう)《続資治通鑑長編》,清の畢沅(ひつげん)《続資治通鑑》をはじめとして,《資治通鑑》の体例にならった史書が数多く生み出された。元の胡三省(1230‐1302)は畢生の力を傾けて注を書き,明の厳衍(げんえん)は《資治通鑑》の足らざる部分を補って《資治通鑑補》を著し,両者は〈通鑑の功臣〉と呼ばれている。【三浦 国雄】。…

※「胡三省」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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