六訂版 家庭医学大全科 「胼胝腫」の解説
胼胝腫(たこ)
べんちしゅ(たこ)
Callus
(皮膚の病気)
どんな病気か
皮膚の下に骨などの硬いものがある部位に生じる限局性の角質増殖です。角質の増殖が皮膚の表面に向かい、自覚症状が乏しいという特徴があります。
原因は何か
一定部位に長期間、間欠的に外力や
症状の現れ方
外力や機械的刺激が加わる部位に淡黄色・
表面は淡黄色ですが、二次的に汚染されたり出血すると、褐色ないし赤色~黒灰色にもなります。軽い圧痛があり、亀裂(皮膚のひびわれ)が生じると痛みが強くなります(図19)。
検査と診断
慢性的に外力や機械的刺激が加わる部位に、限局性の角質増殖が生じることから診断を確定します。病理組織学的検査では、緊密な角質肥厚がみられ、部分的に
区別すべき病気として、鶏眼(けいがん)(うおのめ)や
治療の方法
スピール膏を2~5日間貼付し、角質が軟化したのちに
骨や関節の異常に対して整形外科的手術を行うこともあります。
病気に気づいたらどうする
皮膚科専門医を受診して、病気の状態に合った適切な治療(感染を合併している場合、抗生剤投与が必要になる)と、病気についてのアドバイスを受けます。足の解剖学的異常あるいは異常歩行に対する治療や
関連項目
米田 耕造
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報