世界大百科事典(旧版)内の膝位分娩の言及
【骨盤位】より
…妊娠・分娩時における異常胎位の一つで,胎児の頭部よりも骨盤部が下にくる場合をいう(図)。俗に〈逆子(さかご)〉と呼ばれる。骨盤位は,妊娠第7月では30%にみられるが,しだいにその頻度は減少し,分娩時には3~4%になる。妊娠中期には羊水が比較的多く,胎児の移動が容易なために骨盤位にもなるが,末期には羊水が減少し,胎児の移動が制限されるので骨盤位の頻度も減少する。したがって早産には骨盤位が多い。その他の原因としては,多胎・奇形などの胎児の異常,子宮の奇形・腫瘍,羊水過多症,胎盤の子宮卵管角部付着,前置胎盤,狭骨盤,胎児の下肢伸展などが挙げられる。…
※「膝位分娩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」