膠原原繊維(読み)こうげんげんせんい

世界大百科事典(旧版)内の膠原原繊維の言及

【膠原繊維】より

…その成分はコラーゲンで,これはグリシン,プロリン,ヒドロキシプロリンを豊富に含む。1本の膠原繊維は膠原原繊維と呼ばれる無数の細い繊維の集まりであり,これはさらに細い幅500~1000Åの膠原細繊維の集まりからなる。膠原細繊維を電子顕微鏡で見ると640Åを間隔とする横紋がみられる。…

【骨】より

…貝塚などから発掘される骨は,たいてい過度に軟組織を失っているためぼろぼろになっている。缶詰の魚の骨が柔らかいのも,高熱によって,後に述べる基質の膠原(こうげん)原繊維が溶かされているからである。そのほか人工的に急速にさらすためには,大量のカツオブシムシに食わせる方法,パパインなどタンパク質分解酵素や次亜塩素酸ソーダの水溶液にひたして適当に加熱する方法などがあるが,いずれもかなりの熟練を要する。…

※「膠原原繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」