臧晋叔(読み)ぞうしんしゅく

世界大百科事典(旧版)内の臧晋叔の言及

【雑劇】より

… しかし,元雑劇の精彩に富む作品は,関漢卿馬致遠,王実甫,白樸,鄭廷玉,楊顕之,紀君祥らおよび書会に属する無名氏を含めて,ほとんど前期の作家に集中し,後期に至ると,鄭徳輝,喬吉ら文人的体質を帯びた作家が台頭し,彼らはむなしく歌詞の外面的な美しさをのみ競い,明代の人たちにこそ欣賞されたが,すべての人が共感する真実を写す気魄を欠き,雑劇文学は14世紀の30年代を待たず急速に落してゆく。テキストには元刊本も現存するが鑑賞にたえず,明の臧晋叔(ぞうしんしゆく)編《元曲選》が,編者の功罪相半ばする批判がありながら,一応整理されて読みやすいために普及度も高い。なお,〈元曲〉という呼称は雑劇のほかに,その歌詞部分と同質の独立の歌謡形態〈散曲〉の元人作品をも併せ称することに注意されたい。…

※「臧晋叔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android