世界大百科事典(旧版)内の臨時窒素研究所の言及
【科学技術政策】より
…またこの時期には各省の技術業務を担当する試験所がしだいに研究部門として発達する。ヨーロッパからの技術と重化学工業製品の輸入が難しくなった第1次大戦を機として,政府は工業部門の国立研究機関の整備・新設をつぎつぎと行ったが,このなかで臨時窒素研究所(1918)の設置は,窒素工業の確立のため新技術の開発を目ざしたものとして特記すべき政策であった。科学関係では,アカデミーとしての帝国学士院の発足(1906),文部省の学術研究会議の設置(1919),また32年には研究の援助奨励を行う財団法人日本学術振興会が発足している。…
【研究所】より
…第1次大戦の勃発の結果,化学製品の不足という事態に直面した。この苦い経験のなかから,ソーダ工業の発展を目指して,1918年,臨時窒素研究所が設立された。この研究所は後に東京工業試験所に合併された。…
※「臨時窒素研究所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」