世界大百科事典(旧版)内の臨沂銀雀山1号墓の言及
【木簡】より
…20世紀後半に入ると,中国内部の古墓から副葬されていた木簡が出土するようになり,戦国時代の楚の領域から楚簡,湖北省雲夢睡虎地秦墓から秦簡,甘粛,青海,湖北,山東,河北などの各省から漢簡が出土している。 墓から発見される木簡は,一つは副葬された書物で,山東省臨沂(りんぎ)銀雀山1号墓出土の兵書類,特に一度姿を消した《孫臏(そんひん)兵法》の出土はその白眉であり,法律書を含む睡虎地秦簡は秦律をはじめ法制関係資料で,その研究は今日の最大の注目を集めている。二つは副葬品のリストで,遣策(けんさく)と命名されているが,この出土により,副葬品の名前や逆に名目から品物の形状が明らかになるという効果がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」