臨済唐音(読み)りんざいとうおん

世界大百科事典(旧版)内の臨済唐音の言及

【字音】より

…旧来の呉音に対し〈正音〉とも称され,得度僧には〈正音〉学習が勅令により義務づけられていたほどで,呉・漢両音の当時の受け取られ方の差がうかがえよう。唐音は,日本の中世に禅僧が宋時代の中国語を学んだもの(臨済唐音),江戸期に禅僧によりもたらされたもの(黄檗(オウバク)唐音)等であり,いずれも漢字音として定着したものは,呉・漢音に比して少ない。 漢音(〈正音〉)の導入によって,旧来の呉音語彙はしだいに漢音に取り替えられたが,仏教語,元来仏教関係であった語には平安朝以降も呉音が根強く,そのまま現代にいたったものも少なくない(経(キヤウ),供(ク)養,勤行(ゴンギヤウ),精(シヤウ)進,平(ビヤウ)等,智慧(ヱ)(恵)等)。…

※「臨済唐音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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