世界大百科事典(旧版)内の臨界距離の言及
【プロクセミクス】より
…すなわち,捕食者がある距離以内に近寄ると逃走反応が起こり,なんらかの理由で逃げられずに次のある距離以内に近づくと今度は攻撃行動(防衛反応)が起こり,さらに次のある距離以下に追い詰められるともっと激しい攻撃行動(臨界反応)が起こるのである。ヘディガーはこの距離をそれぞれ〈逃走距離〉〈防衛距離〉〈臨界距離〉と名付けた。また,1941年には,同種の個体が相互に接触(たとえばめじろ押し,相互毛づくろい,相互羽づくろいなど)を許す種とそれを許さない種があること,後者では,たとえば電線に並んだツバメやムクドリで見られるように,互いに接近を許す最低距離があることに気づいて,この距離を〈個体距離individual distance〉と呼んだ。…
※「臨界距離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」