自刻像(読み)じこくぞう

世界大百科事典(旧版)内の自刻像の言及

【自画像】より

…彫刻または絵画(素描,版画も含む)による美術家の自己表現で,肖像芸術の特異かつ重要な一部門をなす。美術家にとって自身の容姿はもっとも身近な描写対象であるため,自画像または自刻像は美術とともにつねに存在するとも言える。西洋の文献では,たとえば大プリニウスの《博物誌》に前6世紀の彫刻家の自刻像に関する記載があり,また中世にもそれに類する逸話や作品が伝存するが,モデルを特定できる作例は14世紀末ころ以降となる。…

※「自刻像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」