世界大百科事典(旧版)内の自活性センチュウの言及
【センチュウ(線虫)】より
…植物寄生性センチュウにはシダ類など下等植物に寄生する種類もあるが,各種の農作物に寄生して被害をもたらすものが多数含まれる。自活性センチュウの多くは,他の微小生物と複雑にからみ合いながら土壌中での有機物分解過程の一端を担っており,土壌の肥沃度や通気性,保水力など農業上重要な諸性質を維持,改良していくうえで大きな役割を果たしている。一方,Caenorhabditis elegansという自活種は室内培養が容易で,薬品による突然変異が作りやすく,遺伝子地図や胚子から成虫に至るまでの細胞系統図も明らかにされているところから,遺伝子のシス・トランス検定や遺伝子発現,神経制御,性決定,老化などの機構解明のための生化学的研究の材料として利用価値が高い。…
※「自活性センチュウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」