世界大百科事典(旧版)内の自然賃金の言及
【賃金】より
…(1)賃金生存費説subsistence theory of wagesは,人口増加の〈自然的〉傾向を仮定し,労働力の再生産の費用を強調する労働供給の理論である。R.マルサスやD.リカードが最も明確に定式化したように,賃金が生存水準(これをリカードは〈自然賃金〉と呼んだ)を超えると生存率が高まり,家族規模が大きくなる。これはしだいに労働の供給量を増加させ,市場賃金を下方へおしやる。…
※「自然賃金」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」