舟手衆(読み)ふなてしゅう

世界大百科事典(旧版)内の舟手衆の言及

【海賊衆】より

…戦国大名は警固衆諸氏を譜代家臣の指揮下において,自己の直轄地に警固衆のための特別な給地〈警固料〉〈船方給〉を設定して強力な警固衆の育成に力をそそいだ。近世初頭になると警固衆・海賊衆は大名権力を支える軍事機構の一端をにない,舟手衆・舟手組と呼称されて幕末まで存続した。おもだった海賊衆をあげると,九州肥前の松浦氏一族,豊後大友氏の若林・薬師寺氏,伊予の河野氏,備後山名氏や安芸毛利氏と関係をもった瀬戸内海の村上氏一族,安芸守護武田氏の白井氏,大内氏の弘中・沓屋氏,伊勢・志摩の九鬼氏,甲斐武田氏の小浜・向井の両氏,小田原後北条氏の梶原・山本・愛洲の諸氏,駿河今川氏の伊丹氏などが,著名な存在である。…

※「舟手衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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