般若十六善神(読み)はんにゃじゅうろくぜんしん

世界大百科事典(旧版)内の般若十六善神の言及

【夜叉】より

…しかし,漢訳仏典により中国や日本に紹介された夜叉は,悪人を食い善人を守護する鬼類とされたり,毘沙門(びしやもん)天の眷属(けんぞく)として忉利(とうり)天において諸天を守るもの,または北方に位置する毘沙門天の眷属であることから衆生の北方を守るものと説かれるなど,守護神としての特色は明瞭に現れている。ことに〈薬師本願経〉には十二夜叉大将すなわち十二神将が,また〈陀羅尼集経〉には十六大薬叉将すなわち般若十六善神が夜叉として説かれている。十二神将も般若十六善神も,中国以東の仏教美術においては中国風に甲冑で武装した武将形に表現される例が多く,守護神という性格を端的に武人の姿に託したことが知られる。…

※「般若十六善神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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