世界大百科事典(旧版)内の色絵古伊万里の言及
【有田焼】より
…1659年には東インド会社から5万7000余個の染付磁器の注文が届き,そのことで急速に輸出産業の体制に向かう。これは,アラビアのモカ向けのものであったが,のちには,ヨーロッパ向けにも大量に輸出され,色絵磁器がことに賞玩され,染付に赤・金彩を施した色絵古伊万里は,日本独特のやきものとして各地にひろまった。18世紀になると,ドイツのマイセン窯をはじめとするヨーロッパの諸窯で,柿右衛門や古伊万里様式の色絵を模したものがつくられ,中国でも盛んに模されてヨーロッパへ売り出されるようになる。…
※「色絵古伊万里」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」