世界大百科事典(旧版)内の《芭蕉翁絵詞伝》の言及
【蝶夢】より
…組織力にすぐれ,諸事業を通じて諸国俳人の蕉風化を進め,93年(寛政5)の芭蕉百回忌法要はその達成といえる。一方で《芭蕉翁発句集》《芭蕉翁俳諧集》《芭蕉翁文集》に芭蕉の全作品を集成,また最初の本格的芭蕉伝である《芭蕉翁絵詞伝(えことばでん)》(1793)も編んで,多彩な編纂・出版活動を運動に援用した。浄土僧である蝶夢は宗祖を仰ぐ意識で芭蕉を蕉風の始祖に位置づけ,その一生を求道の生涯とみなして,後の芭蕉観に影響を与えた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」