世界大百科事典(旧版)内の苦楽座の言及
【丸山定夫】より
…しかし,妻で女優の細川ちか子(1905‐76)の結核療養費を得るため,一時エノケンに助けられて福田良介の芸名でエノケン一座に出演,のち同劇団に復帰して,社会主義的新劇の確立に尽くし,モリエール喜劇や三好十郎作品で好演した。弾圧による劇団解散後の42年,徳川夢声らと苦楽座を結成し,杉村春子と《無法松の一生》を共演し傑出した演技をのこした。そして戦時下の移動演劇団桜隊を引率巡演中,広島で被爆し8月16日死去した。…
※「苦楽座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」