菩提酛(読み)ぼだいもと

世界大百科事典(旧版)内の菩提酛の言及

【清酒】より

…一方,これまで原料米は蒸米用のみ精白米,こうじ用には粗白米が使われていたが,現在の奈良市にある菩提山正暦寺では,16世紀末に蒸米とこうじの両方に精白米を使った酒造を初めて行い,南都諸白(なんともろはく)と通称された同寺の酒〈菩提泉(ぼたいせん)〉は天野酒を圧倒した。また菩提泉は乳酸発酵を利用した菩提酛(ぼだいもと)という酒母製造法を開発し,その技法はのちの生酛(きもと)のなかに受け継がれた。 地方の酒として,15世紀では摂津の西宮・住吉,和泉の堺,大津の坂本,加賀の宮腰,筑前の博多,16世紀では伊豆の江川,備前の児島,備後の尾道の酒が有名であった。…

※「菩提酛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android