世界大百科事典(旧版)内の華厳変相図の言及
【華厳経美術】より
…唐代になると華厳宗は盛行し,竜門奉先寺に総高17.14mにおよぶ大盧舎那像(現存)が刻され,洛陽白司馬坂には盧舎那仏とみなされる大銅仏も造られた。
[華厳変相図]
唐代寺院の壁画に華厳変相図が描かれたことは《歴代名画記》等に明らかであるが,それらはすべて失われ,わずかに敦煌千仏洞壁画によって往時の盛況をうかがうことができる。下部に大蓮華座を描き,中央に須弥山を配し,周囲に九会をめぐらす説法図や,華厳変相図の左右両翼に《華厳経》入法界品の善財童子歴参図を配するものもある。…
※「華厳変相図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」