葉原基(読み)ようげんき

世界大百科事典(旧版)内の葉原基の言及

【茎】より

…皮目は細胞間隙をもち,呼吸に関与している(図2)。
[葉と花の分化]
 茎頂は茎自身の組織を形成するだけでなく,葉原基と芽原基を発生・分化させ,しかもそれらが形成されるうえで茎頂は,下方の既成の組織からの影響を受けない自立した部分といわれている。葉は茎頂の中心からややはずれた側方にこぶ状のふくらみ(葉原基)として現れる。…

【原基】より

…維管束植物では,胚が分化を終えてからも,茎頂と根端には胚的性質が残されており,これらの部位で器官が分裂組織から分化してくるので,こちらも原基と呼ばれる。花原基は茎頂の先端に,葉原基は生長点の頂端から少し下がったところにつくられ,また,側根原基は根端から少し離れた部位にあって,内生的に根を分化させる。【岩槻 邦男】。…

【葉】より

…ヒカゲノカズラ類の葉では脈は単生する。
[形成]
 葉は茎に側生するが,茎頂付近で茎の生長点よりやや下がった位置に葉原基leaf primordiumができる。葉原基は少し大きくなると上下の二つの部分がはっきりしてきて,下部の葉基からは葉鞘(ようしよう)と托葉,上部の上葉から葉身と葉柄がつくられる。…

※「葉原基」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」