世界大百科事典(旧版)内の蓄積交換方式の言及
【ディジタル交換】より
…しかし,データ交換では電話のような即時性を必要としない場合もあるので,これ以外にもいろいろな交換接続法が考えられる。データ交換方式は回線交換方式と蓄積交換方式に分類され,後者はさらにメッセージ交換方式とパケット交換方式に分けられる。 回線交換方式とは図3に示すように接続すべき入回線と出回線の間に信号伝達路となる接続経路を物理的に設定して交換する方式である。…
【電気通信網】より
…電話網は回線交換の代表例である。 これに対して,発着両端末間に直接的な回線は設定せず,通信情報を各交換点ごとにいったん蓄積してから改めて転送する操作を繰り返しながら情報伝達を行う方式を蓄積交換方式といい,データ通信などではこの種の交換方式が多く使用されている。各交換点で通信情報の蓄積を行えば,伝送路が混雑したときには待合せをさせることができるので伝送路の高能率運用が可能になること,伝送誤りが起きたときには蓄積してある情報を再送することができるので信頼性の高い情報伝達ができること,蓄積した情報を変換しながら転送することもできるので多彩な通信処理や情報処理を行うことができ,したがっていろいろな通信サービスが実行可能になることなど,多くのすぐれた特徴を発揮させやすくなる。…
※「蓄積交換方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」