世界大百科事典(旧版)内の蓄積論の言及
【古典派経済学】より
…その演繹法は,〈経済学原理〉をめざす体系性をもつとともに,まったくの仮説的演繹法とはちがって,当時の経験主義の哲学,功利主義の哲学,それに一種の唯物史観であるスコットランド歴史主義を背後にもつものであった。理論の内容としては,価値論,分配論,蓄積論をおもな柱とし,価値論では,労働を富・剰余・交換価値の原因または尺度として重視する一方で,長期均衡価格の自然価格を重視した。分配論では,賃金基金説や労賃・利潤対抗論や差額地代論などを用いて労賃・利潤・地代の決定を論じる。…
※「蓄積論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」