蔡卞(読み)さいべん

世界大百科事典(旧版)内の蔡卞の言及

【蔡京】より

… 蔡京の本領は,政治家としてよりも,むしろ文化人として発揮され,徽宗をたすけて北宋文化の興隆に寄与するところが大であった。弟の蔡卞(さいべん)(?‐1117)とともに能書をもって聞こえ,また鑑識にも秀でていた。書は初め北宋,のちしだいに唐の書を学び,さらに王羲之・王献之にせまったといわれ,とくに,大字,行書によく,権勢をほこった大官らしく,《大観聖作碑》の額など,悠々とした精彩のある作品が多い。…

※「蔡卞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」