薄念仏(読み)すすきねんぶつ

世界大百科事典(旧版)内の薄念仏の言及

【清浄光寺】より

…清浄光寺が所有する文化財としては,《時衆過去帳》,後醍醐天皇御影,一向上人像(いずれも重要文化財)をはじめ,経典,絵画,彫刻,足利義持御教書などの中世,近世にわたる古文書など,多数存在する。おもな法要として,春の開山忌(呑海忌),秋の開山忌(一遍忌),ススキのまわりを巡りながら念仏を唱える薄念仏会,年末の歳末別時念仏会と〈一つ火〉といわれる滅灯の儀式がある。【今井 雅晴】。…

【ススキ(芒∥薄)】より

…このほか,ススキは正月に天気占いや粥占にも使われる。なお,時宗三大法要の一つとして,7月14日払暁に〈薄念仏〉が行われる。【飯島 吉晴】。…

【花】より

…〈ほ(穂)〉とか〈うら(末,梢,占)〉も類似の言葉で,稲の先に現れる穂,樹木の枝先の梢(こずえ),ものごとの前兆もすべて〈ものの先端〉としての〈はな〉であり,それをみる人の気持ちは草木の花に通じるものがあった。8月23日の一遍の忌日に,時宗では薄(すすき)念仏を行う。笹竹(ささだけ)にススキ1束を結んで名号軸を掛け,周囲で踊念仏をする。…

※「薄念仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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