世界大百科事典(旧版)内の薫爐の言及
【香炉】より
…香鑪,香罏とも書く。香草を焚き,悪臭を除去するのに用いる器具で,中国では戦国時代末期にあらわれ,漢代以降さかんに用いられた。形態は丸く浅い火皿に脚をつけた豆形で,透しのある蓋をかぶせる。漢代には自名の器があり,当時は熏炉とよばれていた。湖南省長沙馬王堆1号漢墓には彩画香炉があり,なかに炭化したコウボウ,クマタケラン,ハクモクレン,コウホンなどの香草が入っていた。また竹を截頭円錐形に粗く編み,絹で包んだ器があった。…
※「薫爐」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」