薬壺(読み)やくこ

世界大百科事典(旧版)内の薬壺の言及

【薬師】より

…法隆寺金堂像,薬師寺金堂像,唐招提寺金堂立像,東寺金堂像などがあげられる。一方,薬師如来の図像的特色として一般に知られる薬壺を持つことを明確に規定した儀軌は,不空訳《薬師如来念誦儀軌》などのほかに見当たらず,むしろ薬師如来の名称から連想される,医薬の効験を示す仏としての解釈から,後世になって生まれた図像的特徴と考えられる。中国においては薬壺をもつ像はなく,むしろ鉢と錫杖を持つ例が多い。…

※「薬壺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android