藩営新田(読み)はんえいしんでん

世界大百科事典(旧版)内の藩営新田の言及

【児島湾】より

…岡山藩治下での干拓は,北岸から南下する形で初めは民営で行われ,土豪開発の米倉新田(30町)や町人請負の金岡新田(232町)が注目される。17世紀後半になると,藩主池田光政は津田永忠を起用して藩営新田の造成に主力を注いだ。最初の藩営新田は1679年(延宝7)に完成した倉田新田(300町)で,ついで84年(貞享1)幸島(こうじま)新田(562町),92年(元禄5)沖新田(1540町)が造成された。…

【新田開発】より

…勘定所が新田開発に関与した事例は多くあり,九十九里平野の椿海干拓では測量・設計に代官を用い,開発資本は江戸町人に負担させており,享保年間には井沢弥惣兵衛に命じた飯沼,見沼,手賀沼などの干拓新田がある。諸藩が推進した開発を藩営新田という。諸藩は幕府と同様に領内を新田開発し,その結果幕府に認定された表高と実高に著しい差を発生させた。…

※「藩営新田」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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